イリス教会にいるトープスに話かける |「…お前さん、褪せ人かね だったら、ルーンを恵んでくれんかね こう見えて、カツテハ」レアルカリアの学院で、輝石の魔術を学んだ身 お前さんが恵んでくれたら、替わりにそれを教えたっていいんだ」|
|「ああ、ありがとう、ありがとう お前さんは、いい人だ 私はトープス もし、興味があれば、約束通り魔術を教えよう 尤も、大した魔術は知らんのだが…」|
|「お前さん、すまないね お恵みを貰ったのに、大した魔術を教えられなくて… …ああ、そうだ せめてもの替わりに、この地について、私の知る限りを教えようじゃないか ここから北に、水面に高く聳える建物が見えるだろう それが、レアルカリアの学院。輝石の魔術師たちの学び舎だ だが、学院はもう、閉ざされて久しい 破砕戦争において不干渉を貫くために 学院は、王都に向かう東門と、この地に繋がる南門を、共に魔法で封印したのだ そして、その封印は今もまだ残っている 輝石鍵を持たぬ限り、学院に入ることはできぬのだ …ああ、私もそうさ。輝石鍵など、しがない下級魔術師には望むべくもなかった 封印の時、たまたま学院を離れていたというだけで、私はもう、あの学び舎には戻れぬのだ」|
|「…だからお前さん、輝石鍵を探しなされ さもなくば、学院に入ることはできず… 学院を通らねば、黄金樹の王都にも至れぬのだから そしてもし、お前さんの分の他にもうひとつ、輝石鍵を手に入れたのなら… いつでもいい、お前さんのすべてが終わってからでいい …それを、譲ってくれんかね …分かっている。私は鈍石だ。魔術の才能など、欠片もない それでも、もう一度、あの学び舎に戻りたいのだ…」|
|「…お前さん、セレンさんにも師事しているのかい ああ、それはすごいことだ 知っているとも。彼女は、学院はじまって以来の才媛だった 私などは、遠くから見ていることしかできなかったよ …しかし彼女は、学院を追放されたんだ 塊の魔女、数多の魔術師を惨たらしく手にかけた疑いで …とても信じられぬことだったよ あのような可憐な女性が、そんなことをするはずがない」|